家庭の商用電源線で通信する(Xten)

(2005-12-17)
家庭の電源線(AC 100V)でリモートコントロール(Xten)

■ きっかけ

■ パワーライン・コントローラとは

パワーライン(家庭用商用電源＝AC100V)に制御信号を乗せて、各種の機器のリモートコントロールをしようというのが X10 ユニットの思想です。こららの対象は照明器具などでしょう。
より詳しいマニュアルは上述したそのサイトから入手が可能すのでお読み下さい。 (A、B)
端末ユニットとコントローラがあれば、AC コンセントを利用して遠隔制御ができるという訳です。(ただし、ブレーカから末葉までの範囲であって、ブレーカ間で制御する場合には専用部品("ブリッジ")が必要となります)。
パソコンから制御したい場合には、RS-232C を物理インターフェースとして、マウスでコントロールが可能です。
xten というアカウントは、xtend というデーモンのために用意されているようですが、残念なことに、FreeBSD5.X よりはこのような xten というアカウントは無くなっています。(無くなっていても困ることはありません)

■ プログラム

ネットワーク経由で制御をしようと考えたので、RS-232C への受渡しは例によってXPort が担当しています。
XPort との通信プログラムはこちらです。コンパイルは cc -o xport xport.c でよいでしょう。利用方法としては、-h オプションでネットワーク上の XPort の IP アドレスを渡すようにします。
そうして、コマンド(または cron)によって、電源をオンオフできる端末ユニットに対して制御をかけます。「アドレスコマンド送出」はこのようなフォーマットです。送信パラメータはマニュアルに書いてありますが、「"&" + "ハウスコード" + "アドレスコード"」となっています。
```
	echo -n "&A01" | ./xport -h 192.168.0.198
```

「アクションコマンド送信」については、

	送信パラメータ：	"!" + "ハウスコード" + "20"		(電源オン)
	送信パラメータ：	"!" + "ハウスコード" + "28"		(電源オフ)

となりますから、具体的には以下のようです。

	電源オン	echo -n "\!A20" | ./xport -h 192.168.0.198
	電源オフ	echo -n "\!A28" | ./xport -h 192.168.0.198

■ 写真