■ きっかけ

• 暫く前に、メールの着信を音やメロディで、知らせてくれるグッヅが流行りましたね。さらにメールの内容まで読んでくれるタイプもありました。
• 写真のような"鳥"が売っていて、これは手の上に載せるとさえずるものです(手の皮膚の抵抗を検出している)。

  

• カワイラシイので、メールの着信でさえずるように改造してみましょう(以下、メールバードと呼びます)。
• メールの着信を監視するために、適当にこんなソフトウェアも作成しました。

  

■ こんな感じで

• まず、メールバードの足の部分がさえづりのスイッチになっているので、通常の皮膚抵抗(100K)より低い抵抗で接続しておきます(実際は配線でショート)。
• 次ぎに、電池部分からプラスとマイナスの配線を必要な長さだけ出しておきます。
• コンピュータのシリアルポート(RS-232C)に接続します。この時、電圧レベルコンバートのため、下図のような回路を組んででおきましょう。

  

■ 写真

• メールバードとコネクタの写真

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• コネクタ部分の半田付けの様子

  (click to Enlarge)

■ ソフトウェア

• メールバードに電源(3V)を印加すれば"鳴き声"がするので、簡単にこんなプログラムで済ませます( プログラムを見てみる)。 要するにシリアルポートに"送信準備"を設定すれば、必要な電源がメールバードに送られます。メールバードの消費電力は極めて小さいので、RS-232C のハードウェア仕様(電流)で賄えます。

  (1) シリアルポートをオープンし；
    if ((fd = open("/dev/cuaa0", O_RDWR | O_NDELAY)) < 0) {
      fprintf(stderr, "Error.\n");
      exit(1);
    }
  
  (2) DTR ビットを立てる
    set_bits &= TIOCM_DTR;
    ioctl(fd, TIOCMSET, &set_bits);
  

• 普通、シリアルデバイスは一般ユーザーに開放されていないので、chmod コマンドで other にも利用権限を与えておきます。

   
  wiver[/dev]# chmod o+rw /dev/cuaa0
  wiver[/dev]# ls -ltr /dev/cuaa*
  crw-rw----  1 uucp  dialer   28, 131  3  6  2003 cuaa3
  crw-rw----  1 uucp  dialer   28, 130  3  6  2003 cuaa2
  crw-rw----  1 uucp  dialer   28, 129 11 22  2003 cuaa1
  crw-rw-rw-  1 uucp  dialer   28, 128  8 23 15:01 cuaa0
  

• メールの着信(到来)を知るため(ここでは POP を利用しない)、メールスプール(/var/mail/XXX)を見にいくことにします。このためには、こんなソフトを作っておきます。( プログラムを見てみる)。
  要点としては、biff のソースをダウンロードして来て改造し、システムコールとして上記のプログラムを呼び出せばいい訳です。ソースにある、 system("./mailbird/mailbird &"); の部分がそれです。
• このプログラムは以下のようにして立ち上げます。
  

  ./xpbiff -keepup  -polling_time 1000
  
  
  デフォルトの pbiff というプログラムが -arrive_bitmap や -no_bitmap というオプションを持っているので、これを用いることも可能です。
   これが起動していると、メール着信でポップアップウィンドウが出ると共に、メールバードがさえずります。
  
  
  
  

■ 感想・補足

• 目新しい話題ではないので、まあ、目的達成と言ったところでしょうか。
• 好みは人それぞれですから、こんな風にしてもよいでしょう。

          

• ここで使用している OS は UNIX(FreeBSD) です。